口腔がんとは?

 

こんにちは、名駅アール歯科・矯正歯科でございます。

口腔がんをご存じでしょうか?

あまり聞きなじみないかもしれませんが、口腔内にできるがんです。

歯医者は歯のことを扱うので、口腔がんは関係ないと思われる方もいるかもしれませんが、

口腔粘膜を診るのは歯科以外にはあまり存在しません。

口腔がんと新規に診断される方は10万人あたり、4、5人と推測されます。

そのため希少がんと呼ばれますが、増加傾向にはあります。

口腔がんは、血液検査やX線検査で簡単にわかるような検査法がありません。

歯科医師が実際に口腔粘膜を検診するしかありませんが、発見するのが難しいがんと呼ばれています。

 

 

~口腔がんには前触れがある~

口腔潜在的悪性疾患(OPMDs,)という「口腔がんになりやすい口腔粘膜疾患の総称」を意味します。

挙げられるものは

白板症・紅板症・紅板白板症・口腔扁平苔癬・口腔カンジダ症 になります。

白板症

・板状に粘膜が白く分厚くなっているため、拭っても除去できないのが特徴です。

紅板症

・まれな症状ですが、鮮紅色で表面が斑状でビロード状の病変です。舌、口底、歯肉、頬粘膜などに見られます

紅板白板症

・白板症のなかに赤みを伴う部分が存在する症状です。白板症のなかでも癌化しやすい状態です。

口腔扁平苔癬

・頻度が高く注意が必要な粘膜疾患です。粘膜にレース状の白斑を呈し、赤みを帯びる病変です。中年期以降の女性に多く、頬粘膜に好発します。

口腔カンジダ症

・口腔粘膜が真菌(カビ)に感染することでおきます。ガーゼなどで拭いて取れる白斑が特徴です

 

このように難しい言葉が多く、そして自分では気づきにくい症状が以上の口腔がんの前触れ症状です。

歯の定期健診では、歯のことだけではなく粘膜についても相談可能です。

発見が難しいがんになりますが、定期健診で早期発見できる場合もありますので、ぜひ検診にお越しくださいませ。