歯とごはん🍚

こんにちは!

名駅アール歯科の田中です🦷✨

グルメの話題、摂食嚥下障害、介護食、肥満とダイエット、
絶食や過食、不食や個食、
こども食堂などなど…..。
[食べる]ことに関するキーワードは、
多種多様な社会の現状や課題を反映しています。
食事は生命の維持の基本です。
今回は、歯、口とごはんの繋がりについて
お話していきます。

“むかしごはん”と”いまごはん”

食べる、食べないのコントロールは、
脳の視床下部にある摂食中枢、満腹中枢で
行われています。

咀嚼は満腹中枢を刺激するので、
よく噛んで、ゆっくり時間をかけて食べることで、

少量の食事でも満腹感を得られ、ゆっくり食べれば満足感にも繋がります。

また咀嚼回数を増やし時間ををかけて
食べることは、肥満の予防としても大切です!

咀嚼回数と食事の時間という面から、
[戦前食]と[現代食]を比べた例を
見てみましょう。

戦前食は見るからに彩りの乏しい茶色いごはんですが、

1回の食事に、必要な咀嚼回数は
1,420回と現代食の620回に比べて

2倍以上食事の時間も22分と、現代食の(11分)の倍です。

「よく噛んで食べましょう」を実現するためには、

現代食であっても食材自体の調理方法を
工夫したり、咀嚼回数が多くなる食材をプラスすることで、

無理なく咀嚼回数や、食事時間を増やすことができます。

十分な食事食事の時間がとりにくい方、
情報や知識が先行して、食に対するこだわりを強くお持ちの方、

ストレスが食生活に影響している方など、食生活の課題、

問題点は人それぞれですから、食べることへのかかわりには、
デリケートな個別対応が必要です。

一人ひとりの生活や嗜好を大切にしながら、
広い視野で食べる楽しみづくりを
貢献したいものです。